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MEC食断糖肉食糖質制限

糖質制限やMEC食、断糖肉食など、いわゆる高タンパク質・高脂質・低炭水化物ダイエットと言われる食事法を家族や友人に薦めても、すぐに「よし、じゃあやってみよう!」という人なんてほとんどいません。

それどころか、「糖は脳の唯一のエネルギー源だから炭水化物は摂らなきゃだめだ」とか、「米は日本人の主食だ」とか、「和食(日本食)のおかげで日本人は世界で最も平均寿命が長いんだ」、なんて反論してくる人もいます。

まあそんなこと言う人に無理矢理糖質制限を押し付ける必要は全くないので、ほっておいて問題ないのですが、最後の日本人の平均寿命がなぜこんなに長くなったのか、その真実についてはここで説明したいと思います。

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平均寿命の推移

平均寿命のなぞ

日本は世界的な長寿国としてしられています。それは高い医療技術や世界一ヘルシーといわれる和食(日本食)など様々な要因があると言われています。

 

しかし、戦後の平均寿命は男女共に50歳程度、高度経済成長期に入り1960年になってようやく女性が70歳、男性が63歳になります。

この平均寿命でも当時の欧米の水準に比べれば随分低いものでした。

それが経済発展とともに着実に上昇し、今では女性が約85歳、男性が約80歳となるに至りました。

日本人の平均寿命の推移
http://www.garbagenews.net/archives/1940398.html

 

和食(日本食)が本当に長寿の秘訣であるなら、ずっと平均年齢が高くないといけないはずなのに、昔はなぜ平均年齢が低かったのでしょうか?

平均寿命に関する誤解

ところで、平均寿命の話をする前に、そもそも「平均寿命」とは何でしょうか?

え?と思われる方もいるかも知れません。そういう方は、

「その年に死んだ人の平均年齢にきまってるじゃないか」

と仰るかも知れません。

 

しかし、これが違うのです。

 

定義に従えば、「その年に生まれた赤ちゃんがこの先平均何歳まで生きられるか?」という値なのです。

だから本来は「平均期待余命」という言い方をしなければなりません。

 

このため、平均寿命についてはいろんな誤解が生じるのです。

例えば現在30歳の女性がいて、ある年の平均寿命が85歳だったとすると、残りの人生が55年だと計算してしまうのは間違いです。

現在30歳の女性が残り何年生きられるのかを知るためには、30年前の平均寿命のデータを見なければなりません。

そしてそこから30を引いた値が残りの人生の年数ということになります。(30年前の平均寿命は70歳前後なので、残り40年の人生ということになります)

 

でも、なにかおかしいと思うわけです。そんなデータに信憑性があるのかという疑問が生まれてきます。

実際に身の回りのおじいちゃんおばあちゃんで90歳以上生きた人なんて稀です。しかし、平均寿命でいうと半分以上のおばあちゃんは90歳以上生きていないといけません。

 

そんなわけで、この値にはいろんなパラメータが含まれていて、平均寿命自体がでたらめだという言う人もいます。

(しかしこの記事ではとりあえず、日本の平均寿命が長いものとして話を進めます。)

乳幼児の死亡率が平均寿命を下げていたという説

昔の平均寿命が低かった理由は、乳児や新生児の死亡率が高かったからだという人がいます。

確かに、それは間違いありません。

このグラフを見れば分かるとおり、1900年代初期は乳児(1歳未満)の死亡率はおよそ15%程度でした。

つまり100人生まれても15人は死んでしまうという、今では考えられない数字だったのです。

乳幼児の死亡率の推移
参考: http://www.garbagenews.net/archives/1890642.html

このグラフを見れば確かに現代の子供たちは死なずに生きながらえています。

 

しかし『日本の長寿村・短命村』という本を著した近藤正二氏の調査によると、昭和10年(1935年)における70歳以上の日本人の人口は、当時のヨーロッパの先進国と比較すると半分程度だったそうです。

つまり、乳幼児の死亡率も高かったし、お爺さんもお婆さんも70手前で死んでいたということなのです。

決して乳幼児の死亡率が高かったから平均寿命が短かったとは言えないのです。

米の消費量と平均寿命

和食と言うと、やはり「お米」のイメージが強いのでしょうか。

日本人の主食は?と聞かれればおそらくほとんどの人が「お米」と答えるでしょう。

 

日本人は弥生時代からずっとお米を食べてきました。

しかし、実際は庶民が十分にお米を食べ始めたのは戦後になってからなのです。

お米は日本人の主食になってまだ70年くらいしか経っていないというのが、事実だと言えるでしょう。

 

そしてそのお米の消費量は1961年の一人当たりの年間消費量およそ120kgを最後に下がり続けていて、2007年には61.4kgにまで下がっています。

日本人のお米の消費量の推移
参考; research.nttcoms.com/database/data/000957/

このグラフの傾きは平均寿命の傾きと全く逆の傾向であり、これを見る限り「お米を主食とするから長寿国になった」と言うよりは、「お米を食べなくなったから平均寿命が向上した」と言えそうです。

豊かさと食の関係

お米を食べなくなった日本人は何を食べるようになったのでしょうか?

こちらのグラフを見てください(参考サイト

日本人のタンパク質と炭水化物の摂取量の推移
参考; http://low-carbo-diet.com/greeting/topic/changes-in-pfc-ratio-in-japanese

日本人の食生活の中で戦後、最も比率が上昇しているのはmeat and poultries(鶏肉)です。

つまり動物性タンパク質の比率が最も上昇しているのです。

 

実はこの背景には日本の経済的豊かさの向上が関与しています。

 

昨今は格差社会と言われ、高所得者層と低所得者層の乖離が大きくなってきています。

また、低所得者層ほどお米やパン、麺類などの炭水化物の摂取量が増えることは、日本に限らず世界中の国々で指摘されています。

つまり経済的弱者であればあるほど、穀物を摂取する量が増え、経済的に豊かである者ほど穀物が少なくタンパク質を多く摂取する傾向があるのです。

これは日本が歩んできた経済史と照らし合わせてもほぼ一致しており、高度経済成長期に日本人が豊かになるにつれ、穀物主体の食生活から動物性タンパク質を主体とした食生活に移ってきていたのです。

 

このような背景を考えれば、日本の平均寿命が世界で最も高くなった理由が、決して「お米を食べるから」ではなく、「経済的に豊かになり動物性タンパク質を多く摂取できるようになったから」だと言えます。

つまり「和食」が長寿国にしたのではなく、むしろ「食の欧米化」が日本人を長寿国にしてくれたのです。

医療の権威たちが常に目の敵にする「食の欧米化」によって日本は世界一の長寿国になったのです。

まとめ

和食

そもそも和食(日本食)ってなんでしょうか?

お寿司?とんかつ?お好み焼き?すき焼き?鍋料理?

いずれも砂糖や炭水化物たっぷりですね。

タンパク質を含んでいるのは刺身くらいでしょうか。

 

ちなみに、外国人観光客が選ぶ日本食ランキング第一位はなんとラーメンなのだそうです。

ラーメンを食べていれば長生きできるのでしょうか?

 

少し考えてみれば和食という曖昧な料理がいかに日本人を不健康にしているかがわかります。

 

経済的格差が徐々に大きくなるにつれ、低所得者層はますます動物性タンパク質を摂取するのが困難になってきています。

 

実は近年(2015年以降)、日本人のお米の摂取量は再び増加傾向にあります。

つまり経済的弱者が増えてきているせいで、お米で腹を満たそうとしている人が増えてきているのです。

 

まさに、これこそが日本が経済的豊かさが失われていることを示しています。

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