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子供の免疫力向上はどうすればよいのか?
stevepb / Pixabay

子供は大人よりも頻繁に風邪をひきやすく、熱も高温になることが多いです。

そんな子供の免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は子供の免疫力について考えてみます。

子供は風邪をひくことで免疫力を高めているというのは本当?

保育園に通い始めた子供
kangheungbo / Pixabay

子供は風邪ウィルスに対する抵抗が弱いため、保育園に通い始めてすぐの頃はすぐに風邪をひきます。集団の中に初めて入り込むことで、これまで出会ったことの無かったウィルスに遭遇するからです。

その頻度と言ったら、保育園に通っているのか風邪にかかりに行っているのか分からないほど。。。

しかし、しばらくすると風邪をひく頻度もおさまり、通園もスムーズになってきます。

 

こうしたことから、一般に子供は風邪をひくことによって免疫力を高めていると言われることが多いのですが、本当にそうなのでしょうか?

 

答えは半分本当で半分嘘です。

 

風邪にかからなくったって、子供の免疫力は高くすることはできるのです。

人間の二つの免疫機能
自然免疫と獲得免疫

人間には二つの免疫機能が備わっています。

一つは生まれる前から備わっている自然免疫、もう一つはウィルスの侵入によって獲得していく獲得免疫です。

ウィルスが体に侵入すると、まず自然免疫がウィルスをやっつけようとします。

自然免疫はウィルスに対してすばやく対応するのですが、特定のウィルスだけをやっつける能力を持つわけではないのでそれほど強くはありません。

万能な戦士ではあるのですが、それほど戦闘力が高いわけではないのです。

そこで、自然免疫だけでウィルスをやっつけることができない場合は、自然免疫が獲得免疫に応援を要請します。

要請を受けると獲得免疫が働き始めます。

獲得免疫は特定のウィルスをやっつける能力を持つので非常に強力です。そのウィルスの弱点と危険な点をしっかり把握しているからです。

しかし、獲得免疫が本格的に働きだすのは、ウィルスが体内に侵入してから5日から7日後のこと。

それまではずっと対策会議室で作戦を練っているのです。

つまり、抗体が体内に生成されるまでにウィルスの侵入から5日から7日程度かかるのです。

この間は自然免疫が病気と闘ってくれなければなりません。

 

しかし、一度抗体(獲得免疫)ができてしまえば、つぎに同じウィルスが侵入してきたときにはすぐに出動してくれるのも事実。

これが、「一度かかるとかかりにくくなる」と言われる所以です。

 

このように話すと、獲得免疫を体内にたくさん準備しておけば、それだけ風邪や病気に対する抵抗力も高まるような印象を持つかもしれません。

「子供はやはり風邪をひくことで免疫力を高めることができるのだな」と。。。

風邪ウィルスはどのくらいあるの?

確かに獲得免疫が体内に多ければ多いほど、風邪や病気に対する抵抗力は高まるといえそうです。

ところで、一般に言われる風邪ウィルスってどのくらい種類があるのかご存知ですか?

 

10?20?もっと?50くらい?

 

いいえ。確認されているだけでも200種類くらいあるといわれています(参照)。

病原体の割合として最も多いライノウィルスだけでさえ、100種類以上の型があると言われています。

色んなウィルスが存在するから、お腹が痛くなる風邪があったり、のどが痛くなる風邪があったり、咳がでる風邪があったりするのです。

 

さて、皆さんはお気づきになりましたでしょうか?

 

一回の風邪で獲得できる獲得免疫はもちろん一つです。

確認されているウィルスが200種類もあるわけですから、もし全ての獲得免疫を得ようとすると200回風邪をひかないといけないわけです。

つまり、一年に四回風邪をひいたとしても、50年経ってようやく200種類全てがそろうのです。

51歳の年、ようやくこれで風邪とは無縁の生活ができる、となってもあまりにも遅すぎではないでしょうか?

もちろん、この間にウィルスの突然変異も起こりますし、ウィルスを選びながら風邪をひくこともできませんので、そう話は単純ではありません。

つまり、獲得免疫によって免疫を向上させるというのは、非常に効率が悪くあまり現実的はないのです。

自然免疫を強くさせるには?

自然免疫を向上させるには
allinonemovie / Pixabay

そこで、もう一度自然免疫について考えて見ましょう。

自然免疫は生まれながらに備わっている万能戦士でもあり、彼を立派な戦士に育て上げる方法がないものか考えてみたいと思います。彼はとても優秀な戦士なのです。

 

自然免疫が最も戦闘力が高くなるのは、体温が37度以上だと言われています。

最近は低体温(36度前半以下)の人が増えていますが、子供達も例外ではないので、37度と言われると少し高いと思われるかもしれません。

しかし、36度台では自然免疫は万全の体制ではないのです。寝起きの状態というか、寝る前の状態というか、いずれにせよ、本気が出せない状態なのです。

 

実は、戦前の子供達(0~6歳児)はなんと38度程度あり、小学生くらいでようやく37度代、12歳を過ぎて36度代になっていたそうです。子供達が今ほど風邪をひかなかったのは、体温が高く自然免疫力がしっかりと働いてくれていたからなのです。

戦前と現代の子供の体温のグラフ

参照:http://www.setakin.com/blog/2015/12/post-656.php

逆に、最近の子供達はすぐに風邪をひいてしまうのは、平熱の体温が下がり自然免疫の働きが弱まっているからなのです。

体温を確実に上げる6つの方法とは?

自然免疫の戦闘力を最大限にするためには、平熱を上げることが大事だということは分かりました。

ではどうやったら体温を上げることができるのでしょうか?体温を下げる原因と共に、具体的にみてみましょう。

1.砂糖の摂取を控える。

実は子供の体温を下げる最も重大な原因は砂糖です。砂糖は体温を下げ、自然免疫の働きを弱め、全くいいことはありません。

普段からお菓子や調味料としての砂糖だけでなく、炭水化物(白米、パン、麺類)などの摂取を極力減らしていくことが大事です。

また、果物に含まれる果糖も砂糖と全く同じ働きをしますので、とりすぎは禁物です。一週間に一回程度にしておきましょう。

もちろん、糖質は全く摂らなくても問題ありません。(その場合は脂質をしっかりと摂取しましょう)

2.肉や魚・卵などの動物性たんぱく質を摂る。

良質の動物性たんぱく質は体温を確実に上昇させます。積極的に摂っていきましょう。

よく「食の欧米化」といわれ、高たんぱく高脂質の食事は嫌われる傾向がありますが、全くそんなことはありません。

むしろ、どんどん摂取して(炭水化物を減らして)いくことが、免疫力の向上に繋がります。

金銭的な問題にもからみますので、アレルギーが無ければ卵を積極的に活用しましょう。

今はそれが常識です。

3.ワクチンを接種しない。

インフルエンザワクチンを含め、様々なワクチンには効果がないことが明らかになっているばかりでなく、様々な副作用が報告されており、もはや害以外の何物でもありません。

これらのワクチンも体温を下げる原因といわれており、接種しないことが体温上昇に繋がります。

免疫力を高めるためにワクチンを接種しているのに、実は接種しない事が免疫力を向上させるとはなんとも現代の権威医学の皮肉なところです。

4.冬の野菜をとる。

白菜や大根など冬に収穫される野菜は体を温めると言われています。

積極に摂っていきましょう。あくまで、砂糖は使わない料理で摂取することが大事です。

5.薄着をさせる。

風邪をひかせないようにとおもって、つい厚着をさせていませんか?

実はこれは身体を冷やしているかもしれません。

人間は恒温動物(体温が一定の動物)ですので、外から身体を温めすぎると身体は温度を下げようと指令をだしていきます。これが常態化すると、身体が常に「冷え」の方向に働こうとします。

普段は薄着で少し寒いかな?くらいで過ごすほうが、身体は自然と温める方向に働き、結果的には体温が上がります。

ただし、風邪気味の時にはもちろんしっかり着込みましょう。

6.外から暖めすぎない。

これは5.と同じ理由ですが、お風呂で長湯をさせるとか、足湯に入れるとか、一般的に外から暖めて身体を温めるという方法が推奨されていますが、実際はあまり体温を上昇させません。

お風呂から上がってしまえばもとの体温に戻ってしまうからです。

体力をただ奪うだけだとも言えます。

身体は中から暖めることが重要であり、外から暖めすぎるのは、体温上昇にとって好ましいことではありません。

さいごに

皆さんが期待していた内容とはずいぶん異なっていたかもしれません。

しかし、ここに挙げた方法を積極的に行い、子供の体温が確実に上昇し37度以上にまで登りつめれば、「風の子」と言われるほど病気知らずの子供になっているはずです。

そうなれば、会社を休んで病院につれていくこともなく、急に保育園から連絡が来て迎えに行かなければならなくなるという心配もなくなります。

子供は決して風邪をひかなくても、自然免疫だけで自分の免疫力を高めることができるのです。

子供に無駄な風邪をひかせないように、ぜひ平熱の体温を上げてあげてください。

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